吠える兎2018.08.31 03:00君はいつだって頭の中の生き物を声にせず飼い慣らしてるから僕は勘違いしてしまうんだ君の獣はもう死んだのかもしれないとでもそうじゃないと気づくのはいつだって手遅れになってからで君の中にいる牙も、爪も、刃も誰かを守るために眠ったままなことその誰かが僕であること君は兎みたいな見た目をして...
正当化の詩2018.08.23 03:00優しい人になりたいけれどだからお前は何様だよと思う私は優しい人にはなれませんわかったようなふりした聖人君子若さだけが空を飛んでいるようで過去を懐かしむことは好きではないけれど凍った鹿肉を頬張った成人の日あの日の私があなたに言葉を送るなら「だからお前は何様だよ」
突然の詩2018.08.08 03:00無限に思えるような日々があと1秒で終わってしまえばいいのにさっき食べたハンバーガーも消化される前に消えてなくなってあとに残るのがオニヤンマだけになればもう誰の涙も見なくていいのにそして世界は羽音で響き渡りこの言葉も意味を成さなくなる。